土斎 R18 学校→レストラン→ホテr(ry 閲覧注意!




―貴方が好きで好きで、おかしくなりそうだ。


貴方を愛し続ける理由。《前編》


「失礼します。2年6組斎藤一です。
土方先生いらっしゃいますでしょうか。」
「おぉ、何だ。斎藤か。」
職員室で煙草をふかしていると愛しい姿。
嬉しい事に 俺以外の教師は皆帰ってしまっていた。
「何だ。斎藤。 土方先生と歳三さんどっちに話があるんだ?」
意地悪な笑みを浮かべて問いかける。
「…歳三さんの方に用があります…。」
恥ずかしそうにしかし、嬉しそうにする一に自然と笑みがこぼれる。

「どうしたんだ、一。」

此方に来るよう合図して、俺の膝の上に座るよう促しす。ちょこんと俺の膝に座る。かわいい。
俺の言葉には犬のように従順に従う。

―まるで魔法にでもかけられたように。

これは前世からの記憶なのか。
はたまた本能的なものなのか。
それはわからないが 昔から変わらないそのゆるぎない忠誠心に時々危うさを覚える。
が、最近はそれが斎藤らしさだと受け入れる事にした。
ちょこんと座っている一のワイシャツから白いうなじが見える。
その様子はひどく扇情的なもので。
俺は我慢出来なくなり 思わず白い一のうなじにキスをした。
「!?」
一が小さく跳ねた。
「何、してるんですか…」
ちらと後ろを見ようとする一を止めた。
「何でもねぇよ。 こっち向くんじゃねぇ。
糸屑がついてたもんでな。取ってやっただけだ。 気にするな。」
といって俺のワイシャツについていた糸屑を見せる。
「あっ、そう、そうだったんですね。」
かぁーっと顔が紅くなる一の顔を舐め廻すように見ながら用件を聞く。
「あ、そういえば何しに来たんだ。」
はっと一は思い出したような顔をした。
「あっ、そうです、そうです…この間連れていって頂いたお食事のお礼にと持ってきたんです。」
といって後ろから高そうな紙袋を差し出す。
「別に礼なんていらねぇよ。
俺がお前と食事したいと思ったから連れていったから連れていっただけだ。」
欲をいっちゃあ、その後何かあることを期待していたが…。
まぁ、真面目な斎藤の性分。
9時になったら帰ると前もって言われていたため、 そこでお開きになったわけ、だ。
「あ、また連れていってほしいです…。」
と言って紙袋を此方に渡す。
なんとなく貰わなければならない雰囲気なのでもらうことになった。
「ありがとよ。中身は何なんだ。」
言われた途端、顔を下に向ける。
「…あんたが見ればいいでしょう。」 恥ずかしいのか、はたまたあきれられたのか。
紙袋の中を見ると そこにはパジャマが一着綺麗に折り畳まれていた。
「なんだ、これは?」
下を向きながら話すので聞き取りにくかったが
「…パ、パジャマです…。」
と言ったのが聞こえた。
「歳三さんの瞳と同じ色の…紫紺のパジャマです。」
「何で、パジャマなんだ?」
と言うと一が大きく跳ねたのを見た。
何故か慌てだす、一。
目も泳いでいる。
何かまずい事でも言っただろうか。
「あっ、いや嫌なら別にいいからな。」
「あっ、いや、別に、そういう訳じゃなくて…。」
何か理由がありそうだった。
また黙りこくってしまった。
「あ、あの、この間母に 歳三さんに夕食に
連れていってもらったって話をしたら、 夜に夕食に連れていくなんて言われたら
ぜっ、絶対に夜を期待してるんだって、
は、母が言うので
よくわからないんですが、母が俺の分のパジャマと歳三さんのパジャマを買ってきて、
これを歳三さんに渡せば歳三さんが喜ぶって言うので…。
歳三さん、こんな服もらって嬉しいですか?」
はぁ。という溜め息と共に漏れたのは見透かされていた羞恥心と歓喜の感情。
俺の頭では両方の感情が ごちゃごちゃになっていた。
こいつの母親は一体何なんだ。
何回か見たことがあるが 外見は一と似ていてツンとした感じはあるが、
流石、一の母である。
天然、だと思ってた。
しかし、実際は 数回会っただけで 相手の心が読めてしまう 勘が鋭い母親みたいだ。
「まぁな、嬉しいな。 なぁ、一。
お前の母さんって 勘が鋭かったりするか?」
一は俺が嬉しいと答えるときらきらとした笑みを浮かべていった。
「え、いいえ。 母はそんなに勘はよくない方だと思いますが…。
何故でしょうか?」
不思議そうな顔をしながら聞いてくる。

―息子にもわからないような勘の鋭さか。

まぁ、最も一が鈍感だから気づいてないだけかもしれないが。
「あぁ、なんとなくだ。
じゃあ、このパジャマはありがたくもらっておくぜ。
ところで、急だが 今日一緒に夕食食いにいかねぇか?
そんで、良かったら俺の家泊まって行かねぇか?」
たぶん、無理だろうなと思ったが帰ってきたのは意外な言葉で。
「あ、はい。大丈夫です。今日は母が歳三さんがきっと夕食に連れていってくれるだろうからと
朝から母が何やらはしゃいでいたので…、たぶん、大丈夫です。
後、きっと歳三さんに家に泊まっていけって言われると思うから
御言葉に甘えて 明日まで泊まってきなさいって… 言っていたので…。
今夜は泊まらせてもらってもいいでしょうか?
後、このパジャマも持っていく行くように言われたので持って来ました。」
と言って一は革バックから俺とお揃いのパジャマを出した。
こいつの母親には一生頭があがんねぇなぁなんておもって自嘲の笑みを浮かべた。
「何か可笑しかったですか?」
心配そうに覗き込む一に軽くキスをくれてやる。
「今日はう―んと甘やかしてやるから、覚悟しとけよ。」
何を思ってるかなんてこいつの母親に全てわかってしまってるから、もう、隠すことはないと思った。
「今夜は、それを着てベッドの上でかわいく乱れてくれるんだろ?
期待してるぜ? かわいく、啼いてくれよ?」
意地悪く言うと流石に鈍感な一にもわかったようで
顔を真っ赤にして一生懸命に否定の言葉を紡いでいた。

「なっ、何を言ってるんだ!あ、あんたは!?」

一の顔は今までにない以上に紅くなっていた。
そんな紅くなった一の顔をペロリと舐めると一はまたびくんと跳ねた。
「今夜が楽しみだな。 さぁ、行くぞ。一。」
と言って少し強引に一の手をとって 俺の車まで向かえば、
一の顔はこの間のようにだんだんと輝いていく。
車に乗せれば他愛ない話が繰り広げられて…。
―――そして、着いたのはいつもの高級料理店。
随分前に会社の同僚、原田に連れられて来て知った店だ。
値段はちょっとはるが、 味は絶品で、なかなか人気のあるレストランだ。
まぁ、そんなことは どうでも良くて 俺は目の前の一に目を奪われていた。
俺は二人分のフルコースを頼んだ。
一は一番安い奴を… と何回も言うので 俺も男で…まぁ、奴も男だが。
男としては最初から一に食べさせたいと決めていたメニューがあったのでそこは譲れず、
口論の末俺が勝ち、結局フルコースを頼むことになった。
慣れていないのか一生懸命に、スプーンとフォークでカチャカチャと音をたてながら肉を切る、いや、切れてない。
何で、スプーンを持ってるんだこいつは。
普通は、ナイフだろ。
そして、 結局肉は切れなかったみたいだった。
ので、諦めて一口で食べていた。
途中、手伝おうと思ったが一生懸命に一口で肉を食べようとしている
一の苦しそうな顔が不覚にもかわいいと思ってしまったから、結局始終手伝わず、見惚れていた。
「歳三さん、このハム美味しいです!」
なんて此方を見て嬉しそうにいうもんだから。
つられて俺も嬉しくなる。俺も、料理に詳しくはないがそれはハムではないと思う。
もう、ほとんどの物を平らげてしまい後は、デザートのジェラートだけとなった。
ジェラートは特に飾り気のないピンク。
トッピングは特にない。
一は早速さっきより少し小さいスプーンでジェラートをつついた。
そして、小さい一の口内に運ばれた。
何だろうか。この違和感は。何故、ジェラートを食べるだけでこんなに色っぽくに見えるのだろうか。
ジェラートを食べるためにちょこちょこと桃色の舌が覗く。

エロい。

何故かAVを見てる様なそんな気分にさせられた。
一に見惚れていると ふと一が俺に問うた。
「歳三さん?どうしたんですか。手が止まってますよ?」
次々に一は目の前に置かれた皿を平らげ、ついにデザートも後半分食べれば空となった。
「歳三さん。」
にこにこしながらいうから何だろうかとおもって一の方を向くと

「あ〜ん。」

その言葉と同時に反射的に口が開く。

ぱくっ。

自分でも、今更だが恥ずかしい事に気づいた。
「歳三さん、美味しかったですか? このジェラート本当に美味しくて…。
歳三さん顔、真っ赤ですよ。かわいい。」
と一は笑いながら穏やかな表情でいった。
だから、無自覚は困るんだ。
「一、お前絶対人前でアイスとかジェラートとか食うんじゃねぇぞ。」
ときつく叱った。
一は驚いた様な顔をして。
「それ、母にも同じ事を言われました。何故でしょうか?」
心底不思議そうにする一。
理由までは教えてねぇのか。いい機会だ教えてやろう。
「…エロいからだ。」
「は?」
心底間抜けそうな顔をする一。
「…だから、エロいからだ!」
「エロい?俺が?」
どうやら、一は混乱したらしい。
「いや、お前自身じゃねぇよ。アイスの食べ方がエロいんだよ…お前…。」
全く知らなかったとでも言うように驚きを隠せずにいる。
何処からか、手鏡をだし 自分を写し出し確認する。
「…。」
鏡を取り出してからの一はとりあえず無言だった。
「わりぃ…。 俺のこの薄汚れた大人の目にはただ煽ってる様にしか見えねぇんだよ。」
と一の手を引きレストランを後にする。
「歳三さん!全然食べてなかったじゃないですか!大丈夫なんですか!」
そういえば、食べてなかったな…。なんて思いながら。
「お前の顔見てたら腹一杯になった。」
と紅い顔を横に向け話した。
そんなこんなで車を走らせていると行きつけのホテルの前についた。
本当は俺の家が良かったが近隣の住人に変な趣味を持ってるなんて噂になったら
教師としても、人間としてももうこの世でやっていけそうになかったから。
ここにした。ただそれだけだ。
隣を見ると一は初めて見たもののようにきょとんとしていた。
行きつけという位なんだからまぁ、初めて来たわけではない。ここに男と来るのは初めてだが。
「歳三さん、この遊園地に入るんですか?」
目を輝かせてすっとんきょうな事をきく一に思わず、苦笑を漏らす。
「まぁ、お前にとってはどうだかわかんないが 俺にとってはそんなようなもんだ。」
別に嘘をついたわけではない。
世に言う大人の遊園地。
フロントで部屋を借りようとすると、いつもの受付の女に小さく
「今日は女性じゃないんですね。」
とくすりと笑われた。
そんな受付の態度に何故かカチンと来て、
「こっちが本命だ。」
と一を引寄せ言い放った。
突然引寄せられた一は顔を最高に紅潮させて下を向いていた。
「公衆の前では慎んでください…!」
一のそんな言葉を聞き流し耳許にそっと甘い声で囁く。
「今のは俺の独占欲の証なんだがな。
これからもっと凄い事すんのに、こんなんで怒ってたら気が持たねぇぞ。」
そう言って、首にキスするとまた紅くなって。
後を振り返ると受付の女の表情は絶望的なものだった。
学校じゃない今、一じゃない誰が傷付こうが関係なかった。
そんな彼女の表情をちらちら見ながら俺たちは部屋に向かった。
部屋に着いた一の一声は
「ミ●ーの部屋だ…。」
確かにあの有名な鼠の恋人の部屋に見えなくもないが…。
何処まで発想が乙女なんだ、こいつは。
「歳三さん、ここは鼠の国ですか!?」
わくわくという擬音が聞こえてくる程 目を輝かせ、足をバタバタさせる一。
「取り敢えず落ち着け、一。」

こんの世間知らずが!

今すぐにも怒鳴ってやりたかったがこいつの夢を壊すのも可哀想なのでそういう事にしておいた。
一番大事な事を聞くのを忘れていた。
「なぁ、一。 一緒に寝るって意味解るか?」
と言った途端、一の顔は真っ赤になる。
そんなかわいい顔されたら襲っちまいそうなるじゃねぇか。
「け、今朝、母から聞きました。一応教えとくと言われまして…。」
―――――――――――――――《後編》に続きます。



これからが本番だよ!
頑張っちゃうんだからね!際どいの描いちゃうんだからねッ!。

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