現パロ 沖斎  家庭教師斎藤先生とその教え子総司君のお話。




ー越えられない壁があるなら壊してしまえばいいじゃない。


ワカラナイ?

「はぁじぃめぇく〜ん!」
「何だ。」
ひょいと交わすが また抱きついてくる
沖田総司、俺の教え子だ。
「総司!一君ではなくて 先生だと何度も言ってるだろうが!」
「え〜!だって斎藤先生だとなんか他人行儀な気がするじゃない。
僕そんなのやだし、 一君ともっと密接な関係になりたいから…
一君がいい!」
そう言い終わると また抱きついてくる。
最近の高校生は 本当にスキンシップが過ぎる。
はぁと溜め息をついていると
「えへへ〜。 一君、僕、沖田総司はわからない事があります!」
「何だ。 俺のわかる範囲なら答えるが。
何だ。数学か。」
うふふふふと奇妙な笑いを浮かべながら。
「ううん、数学よりもっと簡単なことだよ。
わかることなら、 答えてくれるんだよね、一君。」
にこり。
「あっ、あぁ。」
何だこの底知れぬ威圧感は。
総司が不意に俺の手をとって、近くのベッドに押し倒した。
振りほどこうとしても 振りほどけない。
「なっ、何をする。」
翡翠色の目がこちらを 覗いている。
「僕は、一君を 見たり、話したり、触れたりすると
心臓が爆発するような勢いで動きます。 さぁ、何ででしょう?」
この状況で 何を冷静に判断できるだろうか。
「いいから、総…司、降りろ。」
総司は俺に乗っかった形でずっと話していた。
「いやだよ、降りてほしいなら早く答えてよ。」
ますます近くなる翡翠色の目。
そのあまりの綺麗さに飲み込まれそうになる。
「一君…まさか、わからないとかいわない、よね?」
「そういう事は医者に言った方がって…ん!?」
気づくと俺の唇は やつの唇にとらえられていた。
甘くとろけるような総司の熱が俺の口内に広がった。
やっと正気になり、 この状況を理解する。

―これはマズイ…。

ばんと総司を突き飛ばし
俺も部屋の隅に自然と逃げる。
「なっ何をする!」
はぁと溜め息をつきながら俺の方へ近づいてくる。
―嫌だ、怖い。
「一君、まだ答えわからない?」
「わかるも何も医者に行け!」
さっきからそう言ってるだろ。
「この病は一君しか治せないのになぁ。」
「俺は医者じゃない。教師だ。」
「ねぇ、一君。 まだ、わからない?
僕は恋の病で悩んでるんだよ?」
「はぁ、よくわからないんだが…。」
「はぁ…。本当に鈍感なんだね。
僕は一君の事が大好きです。
この世で一番。 どんな女の子よりも好き。」
真っ赤になる顔を見られたくなくて
下を向くがぐいと強い力に掴まれ総司の方を向かされ、そのまま口付けられる。
何故か両方の目からぽろりぽろりと涙が溢れる。
そして、その涙を総司がなめとった。
「ごめん…。一君…。」
でもこれが僕の気持ちだから…と頭を撫でられる。
何故だ、何故だか涙が とまらない。
「一君…もうこんなことしないから…。
一君僕の事、嫌いにならないで、ね?」
なんで、お前まで泣いてるんだ。
―俺は自分が思ってた以上に総司のことが好きだったのかもしれない。
総司の気持ちは嫌じゃない。
むしろ、俺も好きだ。
俺はそっと総司を抱き締めた。
「俺に告った以上、これからずっと離さないからな。」
「一君…?」
びっくりしながらも 笑ってくれる優しい奴。


―俺はお前を離さない


えっ・・・。一君ってなりましたよね。
途中がまとまらなかったので端折ったらこうなっちゃったぜ☆
やっちゃったぜ☆

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