現パロ 沖斎 斎藤+ぬこみみ+尻尾+メイド服=変若水。
―ぜんぶ、一君のためにやったのに…。
「絶対に嫌だ。俺はそんなの死んでも着ない。」
と言って俺は総司の持ってきた服を叩き落とした。
「え〜!一君に着てほしいから僕、家庭科の時間に一生懸命作ったのに。」
と心底がっかりしたような顔をする。
それを見て、ついつい慰め?
(励ましだろうか、この場合…。)の言葉を口にする。
「他の奴にあげたらどうだ。
そんな上手く出来ているのだから…。もったいないだろう…。」
いつの間にか眼に沢山の涙を溜めた総司が此方を覗いてくる。
「あれ、だめなんだ。一君にしか着られないんだ。
だって僕、一君が寝てるうちに全部一君のサイズ測ったから。
だから、一君には着られない。」
「そんなことはないだろう。」
「いいや、一君にしか着られない。」
「…というか。いつ測ったのだ。」
考えてみれば、考えてみるほど怒りがこみ上げていき、
こいつのためにふわりふわりと沸いてきた、
同情などとうに消えうせていた。
「え、だから、一君が寝ている間に…。
え、なんでそんなに怒ってんの?」
「…もしかして脱がせたのか?」
ここは全力で否定してほしかった。
心から肯定の言葉なんて聞きたくなかった、が。
「え?もちろん脱がせたよ。そうしないと服正確に作れないでしょ…?」
―プチン。
俺の中で何かがキレた。
俺の足下にあるのは総司が俺のために作ったというゴシック系のレースが沢山ついたメイド服。
俺はそれを静かに持ち上げた。
「どうしたの、一君?やっと着る気になってくれた?」
わくわくと目を輝かせながら言う総司に、
不敵な笑みを浮かべ言った。
「あぁ、やっと切る気になった。」
と俺の横にあった鋏を持ちスカートのフリル部分から上の襟まで一気に布を裁つ。
「いやぁぁぁぁぁぁあ!!!」
断末魔のような声が隣で聞こえた。
「あぁ、すっきりした。」
俺は額の汗を拭い俺は凄い満足感に満たされた。
「一君のば――――か!」
いつの間にか泣きじゃくる総司。
流石に悪いと思い、奴の頭を優しく撫でる。
「一君のために作ったのに!せっかく一君の…、一君のために…。」
と目を赤く腫らしながら言う。
「総司、悪かった。心から反省している。本当にすまない。」
「本当に反省してる…?」
「あぁ。」
「本当に…?」
「あぁ。それで…その、何だ…?」
「一君…?はい、これ。本当に反省してるならこれ付けて…?」
と言って総司が差し出したのはネコ耳と何かの獣の尻尾。
「何だ。」
「つけて。」
「何故。」
「反省してるんでしょ…?」
「…。」
その後、俺は総司が予め持っていたネコ耳と何かの獣の尻尾、
そして総司が隠し持っていた俺が切り裂いたのと全く同じ…。
(いや、むしろ少しバージョンアップしてる気が…。)
もう一つのメイド服を着て小一時間ほど、総司のカメラに納まっていたのであった。
萌え要素をたくさん盛り込んだつもりである。(笑)
本当につもりになっちゃったぜ☆
次は土斎。頑張っちゃうぞ!
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