現パロ 沖斎 幼児→大人 ひらがな注意!




―ぼくおとなになったらはじめくんとけっこんする!


君の夢、僕の夢。


「はじめくん。かおのうえにたっているたてものってなぁんだ?」


「そうじ。かおにたてものなどたっていないぞ。」


「はじめくん、これはなぞなぞだよ?よぉく、かんがえてみて。」


「…。さっぱりわからん。」


「ちゅっ」


「な、なにをする!」


「えへへ。 はじめくん。 こたえは゛くちびる゛だよ!くちにたってる゛びる゛だからね! おもしろかった?」


「で、では、そうじ! おれからもだ。」


「うん、いいよ。」


「すきのはんたいはなぁんだ!」


「…きら、い?」


「…ぶっぶー!」


「え…じゃあ、なぁに? はじめくん…。」


「ちゅっ」


「 き す 。 」


「はじめくん、だいすき!」


「おれもそうじのことがだいすきだ。」


「ぼく、おとなになったらはじめくんとけっこんしてはじめくんのおよめさんになる!」


「では、おれはおとなになったらそうじとけっこんしてそうじのおむこさんになる!」


「やくそくだよ、はじめくん。」


「あぁ、やくそくだ。そうじ。」





―その日交わした約束は 永久に永久に忘れない。

今、僕達の薬指にあるのは永遠の愛の証。

「どうした、総司。 指なんか見つめて。 どこか切ってしまったのか?」

心配そうに聞いてくる、彼。

「ううん。違うよ。 ただ、指輪を見て昔を思い出してただけだよ。」

「何を思い出していたんだ?」

と自然に絡み合う指と指。

「結婚しようって言った時の事。 まだ覚えてる?」

「あぁ。 忘れるわけがなかろう。 だからこそ今ここに俺達がいるのだからな。」

2人で遠い国を愛しそうに見つめながら

「結婚したんだね、僕達。」

「あぁ。やっと夢が叶ったな。」

異国に来てはや3年。

自由と愛の国、オランダ。

慣れるのにはかなり時間がかかった。

まぁ、いまだに慣れないけどね。

でもね、僕は君がいるなら君が隣にいてくれるなら 僕はこの先何だって耐えられるんだ。

これは戯言じゃなくて 僕の心からの気持ち。

そっと、手を握り一君を見つめた。

「一君。これからもずっと側にいてね。」

「…総司。 好きの反対は何だかわかるか?」

優しく笑う、一君。

「キス。」

甘く蕩けるようなキス。

頭が朦朧としてくる。

何度もキスを交わし、互いを求め合う。

幾度目のキスだろうか。

幾度しても新鮮な感覚に 目眩がした。

自分も蕩けてしまいそうで。

「永遠にお前だけを愛してる、総司。」

「僕も一君だけを永遠に愛してる。 ずっと大好きだよ、一君。」

僕達は薬指に 自分自身に永遠の愛を誓い願った。

この先もこの人とずっと結ばれていますように、と。





幼児だけで終わらせようとしたら駄目だった。
纏められなかったんです。
どうでも良いことなんですが、これを読む時は
福山雅治氏の『最愛』を聞きながら読んでくださると嬉しいです。
あの曲を聞きながら書いたんです。
泣けます。泣けます。泣けます。

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