学パロ 沖斎 めざせ、鬼畜沖田。




―僕、君を見てると苛々する。


両想い、 序章


「沖田総司。遅刻により失点5点だ。」
朝、校門に入ろうとすると必ずいるこの人。
「何なの?何でいるの?君って暇なの?」
さりげなくいった嫌味も無視され更に苛々する。
「暇ではない。これは、俺の仕事だ。」
そうやって、無表情のまま最もな事をいう君も嫌い。
なんて言いながら、どす黒い感情が沸々と沸いてきた。
乱れた君がみたい―。
なんて、柄にもない事を思った。嫌いな人なのに。
「一君さ。僕が遅刻しなかったらなんか僕にしてくれるの?」
「遅刻しないのは学生の常だろう。」
―まぁ、当然っちゃ、当然な事なんだけど、さ。
そんなのつまんない。
はぁと溜め息をつき真実を口にする。
「僕、一君見てると苛々するんだけど。」
さすがに動揺するだろうと思っていたが一君の反応は僕が予想しなかったものだった。
「あぁ、俺もお前を見ていると苛々する。
同じことを思ってるということは両思いということだな。」
と言っていつも仏頂面の一君が顔を緩めて笑う。
―あっ、この人って笑うんだ。いつも仏頂面だから笑えないのかと思ってた。
今まで見たことなかったからか暫しその控えめな笑みに釘付けになった。
よく見れば、いや、よく見なくても凄く端正な顔立ちをしていて、女子から好かれるのもよくわかる。
学校では僕の次に人気があるそうだ。
「ふぅん。両思い、か。悪くないね、その響き。」
僕は口の端を張り裂けんとばかりに弧の字にさせた。
これから、君を壊すための妄想を頭中に張り付けて。
それからだ。
その笑みを見てから
僕が君に興味を持ち始めたのは。
そして僕と君との物語はその瞬間から狂々狂々と不可思議な音をたてて回り始めた。


目指せ、鬼畜沖田シリーズ第一段。
最終的には沖田が一君を〇〇〇〇〇〇感じに書いていきたいと思ってます。
まだ序章です。
鬼畜表現が含まれる回にはちゃんと確認のページをとるので
鬼畜が嫌いな方はお止めください。
ぬるいのが嫌だという方もぜひお戻りください。
これから頑張ります・・・。(笑)

戻る→